続モッチーニ通信

琵琶湖のほとりより、育児・音楽・本などについてブツブツ言います。

柚木麻子「終点のあの子」を読みました。

出産後初めて図書館に行きました。

最近になってやっと本を読む時間が取れてきたので、嬉しい。

柚木麻子「終点のあの子」を借りてきました。

 

twitterで存在を知り、ずっと読みたかった柚木作品。

(柚木さんのツイートは面白いので、つい爆笑し、ミキオに白けられる。)

「終点のあの子」の舞台は、私立プロテスタント女子高。

自分が私立カトリック系高校に通っていたせいか、

登場人物達の感情の交錯がとてもリアルで、

いい年してあれですが、自分が高校生に戻って、

この小説の中で生活しているような気持ちになりました。

読み終わってふと横を見ると、すやすや寝ているミキオがいて、

一瞬ぎょっとした位。

 

憧れていて大好きだった友達が、いつの間にか一緒にいるとしんどくなり、

離れていくことになる・・・とか、身に覚えありすぎです。

しかも、この小説に出てくる朱里みたいに、

小洒落たものをやたらとディスる子だったなあ。。

 

女性だったら、誰でもこういう感情を学生時代に持ったんじゃないかな?

そういうエピソードがたくさんある、ニュータイプの少女小説です。

四つの短編に分かれているのですが、オススメは、

クラスのギャル子とオタク(サブカルにちょい足つっこんでる)女が、

夏休みを図書館で過ごす「ふたりでいるのに無言で読書」です。

このギャルとオタクの交流も、何か身に覚えあるわ~。

パーフリのCDとか、ギャルグループの子に貸した記憶あるもんな。

 

他の柚木作品を、早速図書館で予約しておこうと思います。

(ハードカバーって、何であんなに高いんだろう。

活字好きだけど、本を購入するのはケチケチしてしまいます。。)

好みの作家の、まだ読んでいない作品があるって、

すごく幸せなことだ!